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餓鬼狩り~  第一回から七十回までのあらすじ 

自作小説

        餓鬼狩り~ 第一回から七十回までのあらすじ


 早いものでブログに、餓鬼狩りを、2014年11、23日に載せてから、足かけ三年の月日が経とうとしている。
 月に最低でも2回は、この小説を更新しようと頑張ってきたのだが、思うように事が運ばず、月に一回、酷いときになると月一回の更新もできないときもあった。
 それでも、気長にこのブログを訪れてくれる読者がいたから、なんとかやってこれたのである。
 今回、読者への感謝の気持ちをこめてこれまでのストーリーを振り返ってみようと思う。
 これからも、よろしくお願いします!


  餓鬼狩り ~これまでのストーリー(第一回から七十回まで)

 地方都市I県鹿沼市で、子供や若い男女が惨殺死体として発見される事件が起こる。
 事件を重く見た県警本部は、鹿沼市に捜査本部を置き、臨戦態勢で捜査にあたった。
 公園で三人の子供の首が発見された事件から二日後、警ら中の二人の刑事の前に、ヒヒのような怪物が現れた。雁黄というヒヒのような怪物は、餓鬼という醜い手下の怪物を使い、刑事たちを殺そうとした。一人は惨殺されてしまったが、その修羅場に那美という少女と一匹の犬が現れ、残った刑事を救ったのだった。
 少女の名は、那美。那美に傍らに寄り添うようにいる犬は呂騎といった。那美と呂騎は、餓鬼、食肉と針口を始末した後、逃げた雁黄を追い、トカゲ顔の蒜壺一族、琥耶姫と、狼人間の伽羅と遭遇する。
 伽羅は、身長五十メートルを超す餓鬼食吐を呼び出した。那美は、雁黄、琥耶姫、伽羅という強敵と、身長五十メートルを超す餓鬼食吐と戦うことになる。圧倒的な不利な情況の中、那美は、雁黄と食吐を葬ることに成功した。
  蒜壺一族と蒜壺一族を狩る少女那美の存在は、室緒をはじめ一連の事件を追っていた県警の刑事たちに衝撃を与えた。が、一連の事件が起きる前から那美の存在と、蒜壺一族のことを知っていた組織があった。
 組織AHO(Atack hiruko Office)。五十嵐元国務大臣を参謀とするこの組織は、明治時代から、秘密裏に、蒜壺一族と那美を追い続けていた。組織AHOは、那美と蒜壺一族のことを知った県警の刑事室緒と、彼の部下を組織に加える。
 室緒、高橋、村中が、組織AHOに加わった直後、伽羅が率いる餓鬼鑊身が新宿御苑に現れた。新宿御苑に現れた蒜壺一族は、組織AHOの精鋭部隊荻隊長が率いるチームと戦っているという。
 組織AHOの特殊車両で現場に着いた室緒たちは、荻隊長率いる精鋭チームとともに、蒜壺一族と戦うことになる。
 組織AHOは、知能が高く、指導的な立場にいる蒜壺を、H-Aシリーズと呼び、これに対して知能の低い食肉、針口などの餓鬼を、H-Bシリーズと呼んでいた。
 室緒たちは、大野からH-Aシリーズである伽羅には注意するようにと釘を刺され、新宿御苑の中に入っていった。
 新宿御苑に現れたH-Aシリーズは伽羅だけではなかった。斥候を得意とする鴉の蒜壺刻と、幻惑の術と透視能力を持つ惟三というヒキガエルの蒜壺もまた、罠をしかけ、那美と呂騎の出現を待っていたのであった。
 餓鬼鑊身を葬り、一時は有利に戦局を展開していた組織AHOと室緒たちだったが、新たな餓鬼食風の出現が、組織AHOのメンバーをしだいに追い詰めてゆく。
 絶対的な危機に、那美と呂騎が現れる。
 那美は、疾風の牙と呼ばれる人狼伽羅の動きを止め、呂騎は食風と対峙した。苛烈を極まる戦いの中、呂騎が、食風の催眠光に操られた荻隊長に撃たれた。瀕死の重傷を負った呂騎だったが、那美が十種神宝の一つ、生玉を使い、呂騎を救う。
 一方、透視能力を持つ卑眼の蒜壺惟三は、戦いの中で、那美の持つ十種神宝の秘密を知った。十種神宝は形を変え、十個の勾玉となって、那美の持つ香袋の中にかくされていたのであった。
 十種神宝の秘密を知った惟三は、極異界に逃げ帰る。鴉の蒜壺刻もまた惟三の跡を追い極異界に戻った。
 那美と呂騎は、惟三が新たに呼んだ、餓鬼欲食を始末し、組織AHOは身動きできない伽羅をからめとることに成功する。
 極異界に戻った惟三と刻は、琥耶姫とともに蒜壺一族の当主である洪暫に、改めて十種神宝のことを聞く。惟三たちは、十種神宝を蒜壺一族のものにすれば、先代当主千寿が蒜壺一族にかけた呪い“蒜壺の者は陽の光を浴び続けると溶けて行ってしまう”という呪いを解くことができるということを再確認し、那美から十種神宝を奪うことを誓うのだった。
 蒜壺一族の現当主洪暫は、惟三、琥耶姫、琥耶姫の忠実なる下僕、風のイ、大地のヌ、そして刻に、組織AHOの手によってN島に幽閉された伽羅を奪還を命じる。
 洪暫は、伽羅奪還を成就を願い、惟三たちに、強力な助っ人を加える。強力な助っ人……。それは那美の双子の弟ナギという男だった。
 洪暫は言った。那美とナギは先代当主千寿の忘れ形見だ。人であった妻弥生との間にできた那美とナギ。姉である那美は蒜壺一族を裏切り、人間側についたが、弟であるナギは蒜壺一族の麒麟児だ。おまえたちはナギとともに、N島に向かうとよいと。
 N島での戦闘は、餓鬼食法が操る毒虫との戦いから始まった。
 指揮官である野村隊長の下、室緒、高橋、村中が、N島に潜入した卑眼の惟三、風のイ、大地のヌ、毒虫を操る餓鬼食法と戦闘を開始したのである。
 戦うことに慣れていない村中が、毒虫の犠牲になるが、奥津鏡によって蒜壺一族の動向を探っていた那美が、呂騎とともに、N島に現れ、村中を救った。
 那美と呂騎は、組織AHOのメンバーとともに、食法を葬り去り、風のイ、大地のヌを倒す。
 が、N島に侵入したのは惟三たちだけではない。若い女の姿に化身した琥耶姫、女の子に化身した刻、那美の双子の弟ナギもまた、N島に来ていた。
 戦闘のさなか、逃げた惟三の追跡を室緒たちに任せ、那美と呂騎は、組織AHOの研究施設に入り込んだナギたちを追う。
 那美を装い研究施設に潜入することに成功したナギは、極異界から新たな餓鬼、疾行、神痛、食毒を呼び寄せて、研究施設をかく乱した。二百にも及ぶ、疾行、神痛、食毒の群れが、組織AHOの研究施設を襲ったのだった。
 混乱の中、伽羅の奪回に成功したナギたちは、奪回した伽羅と、組織AHOが伽羅から調べ上げたデーターとともに、極異界に引き上げようとする。
 が、那美がそれを見逃すわけがない。
 ナギたちの前に、那美と呂騎が立ちふさがった。



 以上が、第一回から七十回までの、大筋である。だいぶ、かいつまんで書いてるが、およその雰囲気は分かると思う。
 さて、これからの展開。作者である小生にも予測がつかない。
 作者も予測できない怒涛の展開に、期待してね!


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ジョジョの奇妙な冒険~ダイヤモンドは砕けない(第一章)を観てきた。 

映画鑑賞記

       

  原作を知らなくても、十分楽しめる映画です

  いまさら説明不要だと思うが、この映画の原作は週刊少年ジャンプに
  連載され、絶大な人気を誇った名作「ジョジョの奇妙な冒険」である。

  ジョジョの奇妙な冒険は、1986年から2004年まで「週刊少年ジャンプ」
  2005年から現在まで「ウルトラジャンプ」連載されている。
  今回映画化されたのは
  その中の第4部「ダイヤモンドは砕けない」である。

  映画を観る前に、ネットで気になった記事があったので紹介しよう。

  ジョジョの奇妙な冒険~ダイヤモンドは砕けない(第一章)大コケスタート!
  第5位 発進
  
  小生、この記事を見たとき、また原作ぶち壊しの酷い映画が出来上がったのかと
  思った。
  小生ごときが言うべきことではないかもしれないが、人気漫画が実写化されて
  大失敗作品になってしまったんじゃなかろうかという映画が、
  これまで、かなりあった。
 (例えば、ド〇ゴンボールとか、北〇の拳とかヤッ〇ーマンとか……)

  別なサイトで、この映画のレビューの評価を見てみると、5点満点中
  2,9点である。
  5点中、2,9点か……。
  これは、わざわざ映画館に足を運ばないで、DVDになるまで待っていたほうが
  いいかなと思ったりもしたが、原作の大ファンだったので、とりあえず
  見ることにした。

  鑑賞してみて、あれっ! 意外にいいじゃん。主人公・東方仗助を演じる
  山崎賢人にイメージが違うと、映画の封切り前から非難が集まっていたようだが、
  かなり、役にはまっているじゃんと感心してしまった。
  肝心のストーリーのほうもテンポよく進んでゆき、退屈しない。
  これは棚から牡丹餅かも!?

  原作のジョジョ・ワールドにはまっている方には物足りない気もするかも
  しれないが、十分楽しめる映画であった。
  (ちなみに、ネット上では熱烈なジョジョファンからのこの映画に対する
   酷評があふれているが、原作を愛するゆえの批判だと思います)



   

  

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心に翼を、希望を胸に! ~あらすじ 

市民劇場 裏話

    第31回 釜石市民劇場 
  心に翼を、希望を胸に!~てんやわんやケアハウス
 

 2017年11月12日(日)にシープラザ遊で行われる第31回 釜石市民劇場の
 演目が新聞紙上に発表された。

 今回は、ケアハウス(様々な事情で自宅での生活が困難になった60歳以上の
 自立した高齢者が、入居する低価格の老人ホーム)を舞台に、そこで生きる老人
 たちの生きがいをテーマにした物語である。

 あらすじ~
  ケアハウス「大空の里」に住む静雄は、はやる心を押さえきれないでいた。
  先日、籍を入れたばかりの新妻が、今日からここで一緒に暮らすと
  いうのである。
  そんなところに今日からここで働くことになった銀子が、何の前触れもなく
  ケアハウス「大空の里」にやってきた。
  72歳の静雄に26歳の新妻!?
  慌て者のフクが、勝手に勘違いしてしまい、「大空の里」は、てんやわんやの
  大騒ぎになる。「大空の里」の代表である及川が銀子のことを、新しい職員と
  説明し、やっとのことでその場は丸く収まった。
  「大空の里」の老人たちを世話することになった銀子は、老人たちと接して
  行くうちに、寂しそうに、ただ毎日を過ごしている老人たちの孤独に気づく。
  老人たちの心の闇に、やりきれなくなった銀子は、老人たちを元気づけるため、
  三ヵ月後に、市の主催で開かれる合唱コンクールに参加しようと提案するので
  あった。
  老人たちは驚き、初めは銀子の話を聞こうともしなかったが、銀子の情熱に
  徐々にほだされ合唱コンクールの練習に参加するようになる。
  大会まで二週間を切ったある日、銀子の過去にまつわるとんでもない噂が
  「大空の里」に広がる。
  玉井銀子は、学生時代レディース(暴走族)のリーダーで、暴力事件を
  起こしたことがあるというのである。
  明るく誰にでも優しい銀子が、暴走族のリーダー!?
  動揺した「大空の里」の老人たちは、練習に参加しなくなる。
  そんなところに、一度息子のところに帰っていたトラが「大空の里」に
  戻ってくる。前から銀子のことを知っていたトラは「銀子は暴走族では
  ないわよ。まじめなライダーよ。三郎が嘘をついたんだよ」と銀子をかばう。
  三郎というのは、「大空の里」に出入りする商店の息子である。
  ひょんなことからから銀子と再会した三郎は、むかし振られた心の傷を
  はらすために、でっちあげをいいふらしたのであった。
  老人たちの誤解も解け、再び合唱の練習を始めた銀子と「大空の里」の
  老人たち。
  銀子と老人たちは、合唱大会で全力で課題曲を歌い上げ、会場の
  人達から絶賛の拍手をもらった。
  鳴りやまない拍手の中、銀子の心に、ある想いが湧き上がる。
  「人は誰でも心の中に見えない翼をもっている。大きな翼や、小さな翼、
  これから羽ばたこうとするまだ生まれたばかりの翼。大きな翼は、人を
  優しさで包み込む翼。小さな翼は、人と人を結び付ける絆の翼。
  これから羽ばたこうとする翼は、希望という名の夢の翼。
  翼の中には、ささいな嘘に傷ついてしまった翼もあるだろう。夢破れ、
  はかなく折れてしまった翼もあるだろう。けれど、ささいな嘘に傷ついて
  しまった翼は、人のぬくもりで温めればいい、夢破れて折れてしまった
  翼は、人を愛する喜びに気づくとき、きっと再生の輝きを放つだろう。
  ……人は誰でも心の中に見えない翼をもっている。あなたも、わたしも…
  ……そして……」
  銀子は、課題曲を精一杯歌い、満足そうな顔で涙を流すケアハウス
  「大空の里」の老人たちを、いつまでも見続けるのだった。


   以上がこの物語のあらすじである。
   この演劇を成功させるためには、関係者の皆様と新たに参加する
   皆さんの協力が是が非でも必要である。

   みなさまの協力がなければ、この演劇は実現できません。
   釜石市民劇場では、キャスト、スタッフともに大募集しています!
   よろしくお願いします!

 (お問い合わせ)
  市生涯学習文化スポーツ課芸術・文化係(0193)22-8835
  市民劇場実行委員会事務局・高橋    (090)2790-9252


第27回 釜石市民劇場

              〈開催場所であるシープラザ 遊〉

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餓鬼狩り (第七十回) 

自作小説

                       餓鬼狩り   (第七十回)


 喪間の身体に異変が起こった。ぜいぜいと苦しげな息を吐き、瞳孔から血が噴き出す。
「おめえら……。この俺に何をした」
 喪間が両手で顔を覆い、よろよろとよろめいた。足を絡めて膝をついた。喪間の身体から、黒い獣毛が一気に抜け落ち、獣毛が抜け落ちたからし色の肌に、無数の小さな亀裂入った。断末魔の悲鳴を上げた喪間の身体が、内側から弾け飛ぶ。
「おおおっ……。なんていうことを……」
 オババは、那美とナギの尋常でない力に慄いた。
 蒜壺と人の間に生まれた那美とナギは、強力なサイコキネシスを持っていた。一人一人のサイコキネシスは、まだそう強くはないが、二人の力が合わさると巨大な力を発揮する。
「やったね、姉さん」
 ナギが言った。
「ええっ……」
 那美は目を伏せた。
 地を這う蟻一匹殺したことがない那美にとって、激情にまかせたといえ、生き物をこの手で葬った所業は、耐え難きものだった。那美の優しさが、おのれの心を締め付けた。
 ナギが得意になって、傷ついた那美の心の内も知らずに言う。
「おいらと、姉さんが力を合わせれば、どんな奴がここに来たってまけやしないよ」
「あたい……。もう、こんなことはしたくはないわ」
 那美が首を振った。
「なんで? なんでだよ姉さん。さっちゃんの仇をとれただろう」
「さっちゃんの仇はとれたけど……。生きているものを殺すのはよくないことだわ」
「なに言ってんだよ。こいつは、さっちやんを殺したんだよ。おいらたちの大好きなさっちゃんを」
「だからといって殺してしまったら……」
「こいつを殺さなければ、犠牲者が増えるだけだろう。また友達が殺されてもいいの」
「いいわけないじゃあない」
「だったら、おいらたちで蒜壺をやっつけてしまおうよ。この力を使ってさ」
「この力を使って、蒜壺を殺すの?」
「ああっ」
「あたい……」
 那美は、サイコキネシスを使うたびに、嫌悪感を感じ始めていた。
 初めは、ちよっとした悪戯だった。同じ年頃の友達を驚かせるためにこの力を使っていた。小石を手を使わずに宙に浮かせて、投げてみたり、村にある溜め池の水を噴水のように噴出させては、面白がっていた。友達は、那美の不思議な力に目を丸くして驚き、はしゃいでくれた。が、大人はそうでなかった。那美が得意げにサイコキネシスを使うたびに、嫌なものを見るような目で那美を見るようになっていった。
「あたい……。この力……。もう使いたくないわ」
「なんでだよ、姉さん。この力があれば蒜壺一族なんて……」
「本当に、蒜壺一族と戦うつもりなの?」
「ああっ、戦ってやるよ。だから姉さんも……」
 ナギは、本気で蒜壺一族と戦うつもりなのだろうか。蒜壺一族は人知を超えた能力を持つ者が大勢いると聞く。大岩を軽く持ち上げる豪の者もいれば、毒霧を撒き散らす者、剣を巧みに操る者もいれば、人の心をたぶらかし、自由自在に人を動かす者もいると聞く。そんな能力を持つ怪物相手に、たかが十歳の子供が立ち向かえるとでも思っているのだろうか?
 いいや、戦えやしない。
 十歳の那美とナギは、たやすく蒜壺の餌食になるだろう。
「ナギ、あたいもそうだけれど……。あたいたちの力はそんなに強くないのよ」
 この時の、那美とナギの力は、まだまだ不安定で、とるに足らないものだった。喪間を倒せたのは、幸運以外の何物でもない。
「だから、姉さんとおいらが力を合わせて戦えば……」
「蒜壺を倒せるというの? 蒜壺は一人じゃあないのよ。喪間の場合、たまたま二人の力が一つの大きな力になって、喪間を倒せたけど、今度、うまくゆくとは限らないわ」 
「那美の言うとおりだ。蒜壺の者と戦うなんて、馬鹿な考えをおこすんじゃあない。勝てると思っているのか? 喪間は力自慢の蒜壺。ただの使い走りに過ぎやしないのだぞ。使い走りの一人や二人を倒したところで、蒜壺一族に勝てると思っているのかい。……蒜壺の血が半分、流れているおまえたちは蒜壺の下に帰った方がいい」
 と、オババが言う。
「オババは、蒜壺のもとに帰れって言うのか」
 ナギは悲しそうな瞳をオババに向けた。
「洪暫との約束を果たすだけじゃ」
 オババは目をつぶった。
 現蒜壺の当主洪暫は、兄である前当主千寿を殺した時、千寿の子供たちである那美とナギを、その手で殺そうとした。その場にいたオババは、自分が責任をもって育て上げるから、命を奪わないでくれと洪暫に嘆願したのであった。
 年月が流れ、那美とナギは蒜壺一族特有の力を発揮するようになった。姿かたちは人間そのものだが、那美とナギは蒜壺の血が混じった怪物なのである。
 凄まじい力を見せるようになった那美とナギ。味方になれば、日中も活動できる蒜壺として大いなる力になるが、敵になれば、これ以上の脅威はない。蒜壺一族の当主である洪暫が、二人を放っとくわけがなかった。
「いまは、まだいい……。じゃがな、歳を重ね、おまえたちが成年になった時、村人はおまえらをどんな目でみると思う? 不思議な力を持つ現神人(あらがみびと)として、崇められるとでも思っているのかい?」
 オババは、目をつぶりながら言い続けた。
「いいや、おまえたちは人に疎外されるようになるか、利用されるだけ利用される存在になるだろうて」
「おいらたちが、疎外される!?  利用されるだけ利用されるって……」
「ああっ、人とはそういうものじゃて……。うわべでは仲良く付き合っているようでも、自分に持っていないものを持つ者を妬み、嫉妬して、やがては憎むようになる。おまえたちの力は、人がどんなに努力しても得られる力ではないのだからのう」
「村の人たちが、おいらたちを憎むようになるっていうのかい? そんなこと信じられるか」
 ナギは拳を握りしめた。
 善良で、いつも笑顔を絶やさない村の人たちが、那美とナギに憎しみの目を向けるようになる……。
 十歳のナギにとって、理解できることではなかった。
「あたい……。わかるような気がする」
 那美が言った。
 那美は、村道をふさぐ大岩を、サイコキネシスを使って移動させたことがあった。大岩は前日の土砂降りの雨で、崖から道に落ちてきたものだった。男二人が大岩を村道から退かそうと、必死になっていたが、大岩はびくともしない。見かねた那美が、サイコキネシスで大岩を退かすと、二人の男は、那美に悪態をついたのだった。
「ふん、化け物が……。よけいなことをしやがって」
 男たちは、那美に一瞥を送ると、肩を怒らして去っていった。
 那美には、普段優しい男たちが、なぜ怒ったのか理解できなかった。那美の使ったサイコキネシスが、力自慢の男たちのプライドを傷つけたとは、思ってもみなかった……。
「オババは蒜壺の下に帰れというけれど、姉さん……。姉さんは、蒜壺と一緒に暮らせるかい?」
 ナギが言う。
「おいらは嫌だね。たとえ、おいらの体の中に蒜壺の血が半分流れていようと、人としてここで生きる」
「いいや、おまえたちは、人としてここでは生きられない。おまえたち二人が人として生きてゆこうとしても、村人はお、あえたちを必ず憎むようになる」
「だから、なんで村の人たちがおいらたちを憎むようになるんだよう。おいらにはわからねえや」
 ナギは頭を振った。
「ナギよ。おまえたちを迎えに蒜壺の者が、またここにやってくる。やってきた蒜壺の者は村人を襲い、人肉を食らうだろう。おまえたちがここにいる限り、その悲劇はくりかえされるのだよ」
「蒜壺が村人を襲う前に、やっつければいいじゃあないか」
「村人を襲う前に、やっつける? そんなことができると思っているのかい?」
「やっつけるさ。姉さん、二人で戦おうよ。力なんか使わないなんて言わないでさ」
 ナギが那美の肩を揺すった。
「あたいは、もうこの力を使いたくないの」
「じゃあ、おいら一人で蒜壺と戦えっていうのかい」
「そんなこと言ってない……」
「戦わず、蒜壺の下に帰れっていうことは、人の肉を食えっていうことだよ。村の人たちを敵に回す気かい」
「村の人たちを敵にまわすなんて……」
「だろう。じゃあおいらと一緒に……」
 ナギは那美の手を握りしめた。
「ナギ、わがまま言わずに蒜壺の下に帰れ。次の使者が来たら、一緒に蒜壺の下に帰れ。でないと、また犠牲者が出る」
 オババが言う。
「だから、犠牲者を出さないように……」
 ナギは、オババの言うことを聞き入れなかった。
「わからぬのか!」
 オババは、化身を解き、大蛇の蒜壺になった。
「わしも蒜壺と人の間に生まれた者だ。おまえらと違って、蒜壺の血が濃い。それゆえ、人の肉を食べなくては狂ってしまう……」
「オババ……」
 那美は、大蛇の姿になり、悲しそうにそう言ったオババを見つめた。
「幸い、わしは他の蒜壺と違って、一年に一回だけ人の肉を食うだけで済むがのう……。それでも、人ともに暮らしてきたわしにとって、人の肉を食べることは辛いことだった……。人の肉を食べなくとも狂うことがないおまえら二人を、どんなに羨んだことか……」
「オババ……。オババは人の肉を食ったのか?」
 ナギが言う。
「食べなけりゃ、気が狂ってしまう」
「嘘だ! 嘘だ、嘘だっー オババが人の肉を食べただなんて……」
 ナギの心に鉄槌が打たれた。心が空洞になったナギは、そのまま外に出て行ったのであった。

 再び、組織AHO研究施設屋上にて。
「あの時のあなたは、人を愛していた。愛しているゆえに、人肉を食していたオババを許すことができなかった」
 那美が言った。
「だから、そんな昔のことを言われても困るんだよね。人を愛していた? 人肉を食べたオババを許すことができなかった? 笑わせるなよ。ちゃんちゃらおかしいぜ。姉さんは全然変わっていないな。何百年生きようとも、人間ていうものを知らない甘ちゃんだ。だから、いつかは蒜壺一族と人が、同じように平穏に暮らせる日が来るんじゃないかと、思い続けている。そんな日などいつまで待ってもきやしないのによ」
「私は……」 
 那美は、ナギを睨みつけた。
〈那美さまは、蒜壺一族にかけられている呪いを解こうとしているのです。人肉を食さなければ狂うという呪いを。人の肉を食さなければ、蒜壺とて、人を襲わないはず〉
 呂騎がテレパシーをナギに送った。
「蒜壺一族生誕よりかけられている呪いを解く? どうやって?」
 と、ナギが言う。
 もし、那美が所有する十種神宝に、その力があれば、那美はどんな犠牲を払ってでも、蒜壺にかけられたその呪いを解いたであろう。那美は十種神宝をつかうたびにそう思い、蒜壺の者を狩っていた。
「姉さん、人の肉を食べてみて、わかったことがあるよ。人の肉っておいしいよ。僕は毎日でも食べれるね」
「ナギ、あなたっていう人は!」
 那美は、光破剣を構えなおした。


                   = 第七十一回に続く =


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PS、ただいま第三十一回 釜石市民劇場
「てんやわんや ケアハウス ~心に翼を、希望を胸に」では、
キャスト,スタッフ大募集中です。みなさん、よろしくお願いします!!

(お問い合わせ)
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餓鬼狩り (第六十九回) 

自作小説

                    餓鬼狩り  (第六十九回)

(それにしても……。早い。ここに来るのが早すぎる)
 ナギは、那美の唐突な出現に戸惑った。
 那美は、ナギを追って地下二階に向っていたはずだ。那美の十種神宝“奥津鏡”が、ナギの屋上へのテレポーションを那美に知らせたとしても、こんなに早くこの屋上に来れるわけがない。
(十種神宝の中に、瞬間移動を可能にする宝があるのか……)
 ナギは、十種神宝の力に脅威を感じた。
 十種神宝のうち、那美が光破剣と呼び使用する八握剣に、瞬間移動を可能にする力があるとは思えない。生命力の源である生玉は治癒効果の宝である。テレポーションの力はない。品物比礼(くさぐさのものひれ)は、身に降りかかる邪を払う神宝であり、蛇比礼(おろちのひれ)は地上、地下からの敵の攻撃を迎撃する宝である。これらにも瞬間移動などという力はない。蜂比礼(はちのひれ)は、空中からの攻撃に対して身を守る宝である。この宝にも瞬間移動という力はない。奥津鏡、辺津鏡は敵の居所や心の中を覗く宝であり、これで瞬間移動はできない。空を自由自在に飛行できる足玉、敵をそこに釘付けにする道反玉(ちがえしのたま)に、その能力があるかと問えば、この二つの宝にも瞬間移動などという力はない。残る一つ、死反玉(まかるがえし)の宝……。
 死者さえも甦えさせることができるこの宝には、まだ誰にも知られていない力があると、ナギは洪暫に聞いていた。
 死反玉。もしかしたら、この十種神宝が……。
「ナギ、極異界には帰さないわよ」
 那美が言った。
「姉さん、ここで戦(や)ろうというのかい」
 ナギが唇を歪ませる。
「あなたが蒜壺一族とともに、人と敵対する限り、私はあなたと戦うわ」
 那美は毅然と言い放った。
「人と敵対!? 笑わせてくれるなよ。僕は人を敵だと思ったことは一度もないよ。人は……。何度も言うけれど、人は蒜壺にとって餌にすぎやしない。そうだろう、姉さん」
「あんた、本当にそう思っているの?」
 那美が問う。
「ああっ……そう思っているよ」
 ナギは声を落として答えた。
「いいえ、あなたは人を餌とは思っていない。幼い頃、人の肉を進められても、あなたは決して口にしなかったでしょう」
「何を言う……」
「喪間(もま)と対決した時のあなたは、人の肉を拒否したはず」
「喪間? あの熊の蒜壺のことか……。そんな昔のことを言っても始まらないよ」
「今は……・いまはどうなの? 人の肉を食べているの? いまのあなたを知ったら、オババは嘆き悲しむはわ」
 蒜壺の先の頭“千寿”と、人間の女である弥生の間に生まれた那美とナギの双子の赤子は、オババに預けられ、人里で幼少期を過ごした。蒜壺一族創成期から生き続けてきたといわれるオババは、辺鄙な山奥の人里で、那美とナギを、十の歳まで人の子として育て上げてきたのであった。
 那美とナギが十の歳を数えたある夜、現蒜壺当主“洪暫”からの使いがオババのもとにやってきた。
 使いの者が言った。
「蒜壺と人の間に生まれた那美とナギ。容姿は人そのものだが、尋常でない力を宿していると見張りの者から聞いている。その力を蒜壺一族のために使ってもらいたい。七日後、また来る。そのときまで極異界に帰る準備をしてくれ」
 二本足で歩く熊の姿をした使いの者は、そう言って、オババの元から去っていった。
 那美とナギに、真実を話さなければならない……。
 傍らで、すやすやと眠っている那美とナギを見つめながら、オババは呻吟した。
 那美とナギは、人として、村人とともに生きてきた。村人も、何の疑いもなく、那美とナギを人の子として扱ってきた。村人の喜びは那美とナギの喜びだったし、那美とナギが笑えば、村人とも笑ってくれた。村人が、那美とナギが実は蒜壺の者と知ったら、どんなに驚くだろう。たとえ、那美とナギが蒜壺と人の間に生まれたものだ、蒜壺とは違うと、諭してみても、村人は那美とナギを受け入れてはくれないだろう。
 人にとって蒜壺の者は恐怖そのものといえる存在なのだ。
 心を痛めたオババは、三日間寝込んだ後、那美とナギに真実を告げた。
 蒜壺のものがどんなものなのか、村人から伝え聞いていた那美とナギは、オババの言った真実を受け入れることができなかった。人を襲い、人を食べる蒜壺一族。当時、十歳だった那美とナギにとっても、それは紛れもない怖れの対象だった。
 自分たちが……、自分たちの血の中に、蒜壺の血が流れているなんて……。
 那美とナギの血が凍った。
 動揺する那美とナギの前に、再び、二本足で立つ熊の蒜壺が現れた。
「那美、ナギ、おまえたちは誇りある蒜壺の者だ。さあ、これをお食べ。昨夜殺したばかりの女の子の肉だ」
喪間と名のったその熊の姿をした蒜壺は、腰にぶら下げていた瓶(かめ)から血まみれの肉を、那美とナギの前に差し出した。
 初めて見る蒜壺のものの異形な姿。目の前に差し出された人の肉……。
 那美とナギの心は崩壊寸前だった。
 オババが言った。
「喪間、この子たちは、人の肉を食べなくても狂うことはないんだ]
「食わんのか。こんなおいしいものを。食えよ」
 喪間は、恐怖に震える那美とナギの口元に、人の肉を押し付けた。
「よしてよ。よしてくれよ。嫌がっているじゃあないか」
 オババが、喪間の腕にぶら下がった。
「うるさい! おまえは黙ってみてろ」
「黙っていられるかい!」
 喪間の暴言に、オババが目を光らせる。
「なんだい。俺とやろうというのかい? やるっていうのなら化身を解きな。化身を解いて大蛇となれ」
 オババは、大蛇の蒜壺の者だった。人に化身して那美たちと暮らしているが、蒜壺の者だということに変わりはない。
「大蛇? オババが蒜壺の者!?」
「なんだ? おまえら知らんかったのか」
「だって、オババは昼でも外に出てるじゃあないか」
 ナギが言った。
「蒜壺の者は夜に蠢きもの者。お日様の下に長くいると溶けてしまうか……。そうだよな。俺たちはおまえたちの父、千寿の呪いのせいで、こんな身体になってしまった。けどな、そこにいるオババは違うんだよ。おまえらと同じようにな」
 喪間がそう言う。
「まさか!?」
 那美は目を丸くした。
「そう、そのまさかだ。オババもおまえらと同じ、蒜壺と人の間に生まれた者さ。だから、あの時、洪暫さまに嘆願したんだろう」
 蒜壺一族現当主洪暫は、兄である先代の当主千寿を手にかけたとき、生後間もない双子の赤子、那美とナギを殺そうとした。その時、オババは双子の赤子の存命を洪暫に願ったのであった。
「明日、この時刻にまた来る。明日が約束の期日だからな」
 喪間は、そう言うと闇夜に出て行った。
 翌夜、先日と同じ時刻に喪間はオババと那美たちが住むあばら家にやってきた。
「昨日の女の子の肉はうまかったか?」
 喪間は、あばら家に入ってくるなり、そう言った。
「よくも……。よくも……。よくも、さっちゃんを殺したな」
 ナギが言った。
「なんで、さっちゃんが死ななくちゃあなんないのよ」
 那美が泣き叫ぶ。
「喪間。おまえが手にかけた女の子は、この子らの友達だったんだよ」
 オババが言った。
「友達? 笑わせるな。人は俺たちの食べ物だろう」
 喪間は笑い転げた。
「許さないわ!」
 那美が、喪間を睨みつけた。
「許さなければ、どうする? この俺とやろうというのか」
 喪間は、那美とナギの双子の力を侮っていた。見張りの蒜壺の者から、二人には尋常でない力があるとは聞いてはいたが、熊の蒜壺である自分が、十の歳の双子に負けるわけがないと思っていた。
「姉さん、あの力を使ってもいい?」
 ナギが聞く。
「いいわ。二人の力を合わせれば、こんな奴なんて」
「おやめ! まだその力を使うには早すぎる」
 オババが那美とナギを制止しようとしたが、那美とナギは、その力を解放した。

          
                   = 第七十回に続く =

PS、第31回 釜石市民劇場の演目が、小生の作品に決まりました。
   詳しくは、後日にまた!


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夜の夜中に吠えたり、自作小説を発表したりしているちょっとおかしな野郎です!

パワーミツオン

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ナイスな本!

古今東西、感銘を受けた小説を紹介して行きます。(不定期)

       

「竜馬がゆく」司馬遼太郎・著 本好きの人間なら、一度は読んでおきたい誰もが絶賛する名作である。小生も、高校の時に、この本で出会い、もう七回も読み込んでいる。が、なぜか、飽きない。江戸末期の人間たちが、生き生きと描かれており、読めば読むほど味が出てくるのである。日本男児なら神棚にあげておきたい名作である。

 エキサイティングな本!

謎解きの面白さ、ストーリーの奇抜さに興奮した一冊である!

「千年王国のしらべ」 世界の奇跡を調査する、『奇跡調査官』シリーズの一冊。 この千年王国のしらべは、最後の最後まで謎が満ち溢れている、シリーズ屈指の名作である。

続・エキサイテイングな本!

巧みなストーリー構成と、凝った演出で魅せる本を紹介します!

「クリムゾンの迷宮」 ご存じ、破竹の大活躍をしている貴志祐介氏の珠玉の一冊である。貴志氏の作品は、どれも素晴らしいものばかりだが、その中の一冊と言われたら、迷わず、この本を差し出すだろう。

  感動した本!

読んでゆくうちに、感動して涙を流してしまった本を紹介します!

「夢をかなえる象」 この本は自己啓発の本なのだが、ちまたにあふれている独善的な啓発の本ではない。神様であるガネーシャと、僕の、ユーモアたっぷりのかけあいは、最後のガネーシャの言葉「成功だけが人生やない、理想の自分をあきらめるのも人生やない。ぎょうさん笑うて、バカみたいに泣いて……」に、つながる。お別れの時のガネーシャの言葉には、不覚にも涙を流してしまった。

ナイスなミステリー

いまやミステリーの世界は、大幅にその範疇を拡げ、社会派ミステリーや青春ミステリー、ユーモアミステリーに医学ミステリー、警察内部などを告発するミステリーなど、さまざまのものが、溢れています。その中で、面白かったと思うミステリーを紹介します!

  

「パラドックス学園 ~開かれた密室」 作・鯨 統一郎 この物語はパラレルワールドをモチーフにした快作である。こちらの世界で、超がつくほど有名な作家が登場人物として次々出てくる。シャーロック・ホームズの産みの親、コナン・ドイル、アルセール・ルパンの作者、モーリス・ルブラン、名探偵ポアロを世に送り出したアガサ・クリスティー……。それらのミステリ小説界の大御所たちが密室で起こった殺人事件を解決するために、奔走するのである。 さて……、ミステリ界の大物ジョン・ディクスン・カーを殺した犯人は? 犯人は、まったくもって意外な人物である。パラレルワールド舞台にした小説だから、成しえたトリックなのだが、これを推理小説と言ってよいものだろうか。 その判断は、読んだ人に任せるしかない。

続・ナイスなミステリー

おもしろかったと思われる、エンターメントに溢れるミステリーを紹介します!

   

「アリアドネの弾丸」 海堂 尊・著 (宝島社) 海堂氏といえば、第4回『このミステリーがすごい!』大賞で、見事、大賞の栄冠を勝ち取った作家である。大賞を受賞した「チーム・バチスタの栄光」はテレビドラマや映画になり、世間から注目され、テレビも映画も本も大ヒットしたのであった。この本「アリアドネの弾丸」は、チーム・バチスタのデコボココンビ、行灯こと田口と厚生省の火喰い鳥、白鳥がまたもや出てきて大活躍する推理物である。このシリーズは「チーム・バチスタの栄光」から始まって、「ナイチンゲールの沈黙」「ジェネラル・ルージュの凱旋」、「ジェネラル・ルージュの伝説」、「イノセント・ゲリラの祝祭」そして、この「アリアドネの弾丸」で6冊目である。6冊の中でどれか一つ読めと言われたら、迷わず、この「アリアドネの弾丸」を推薦しまーす。そして、シリーズ最終作になる「ケルベロスの肖像」残念ながら、まだ未読ではあるが、期待を裏切らない、デキになっていると思う。

 人気作家の本!

ベストセラーを次々と生み出す人気作家の本を、毎月1冊の割合で、取り上げてゆきたいと思います!

 

「永遠の0」 百田尚樹・著  いま、話題になっている本である。(H26,1)文庫本で350万部という文庫本で一番売れた本でもある。おいおい、この出版不況といわれる現在、どうしてそんなに売れるんだ? と、いう疑問がふつふつと心の中に起こり、本屋に行って買ってきた。買って、直ぐ読みたかったが、この小説を原作にした映画もやっていたので、まず、映画から観てみた。一言で言って、大変良い映画であった。一緒に行った友人が「これからの人生を変えるかもしれない映画だった」と言っていたから、感動したのは、小生だけではないようである。で、原作を読んでみる。第二次大戦中、活躍した0戦という戦闘機をモチーフにした秀作である。決して読んで損はしない。一年に一度は手にして見たい小説であった。  

 ナイスなマンガ!

人を夢中にさせる本は、小説だけとは限りません。時を忘れ、無我夢中で読んだマンガ本を紹介します!

  

「仮面ライダー スピリッツ」(全16巻)原作・石ノ森章太郎、漫画・村枝賢一  原作の石ノ森章太郎版、仮面ライダーを、よく知らない世代でも、十分楽しめる作品になっている。幼い時、仮面ライダーと接した世代には、当時の格好よくて、優しいライダーがそこにいる。仮面ライダーを描いた漫画は、ちまたにあふれているが、読んでいて、涙がでるほど恰好いいライダーが、描かれている本は、この本だけだと言っても過言ではない。 「滝、今夜は俺とおまえでダブルライダーだな」 本郷が、言った第一巻の名セリフは、当時、ライダーに憧れた、すべての者たちの心に響きわたる。

続・ナイスなマンガ!!

なんか、こう疲れていても、時間を無駄にしたくないとき、無性にマンガを読みたくなる時があります。そんな、ひとときの清涼剤になってくれたマンガを紹介します!!

   

「悪魔くん千年王国」(全)ちくま文庫。著・水木しげる。NHK朝のテレビ小説「ゲゲゲの女房」でまた一段と有名になった漫画家、水木しげる氏の本である。現在、市場に出ている「悪魔くん」の名を冠したマンガ本は、水木氏が貸本屋時代に描いた「悪魔くん」、少年マガジン版「悪魔くん」、少年ジャンプに連載された、この「悪魔くん千年王国」の3つである。(コミックボンボン版、コミックBE版は除く)この「悪魔くん千円王国」は、水木氏が諸々の事情で中断した貸本屋時代の「悪魔くん」を完成させた形で描いている。(小生は、そう思うが、みなさんはどうですか?)千年王国をつくるために、家庭教師の身体を乗っ取り、自分の使徒にするやり方には、少々疑問に思うが、何度でも読み返してみたい本ではある。

 ナイスな映画!!

心に残った映画、わくわくはらはらした映画、涙を流してしまった映画を紹介してゆきます!

   

「サウンド・オブ・ミュージック」1965年公開。20世紀フォックス提供。この映画はミュージカル映画である。小生、この映画を見るまでは、ミュージカル映画に関心がなく、もっぱらSF映画やら、怪獣映画ばかり観ていた。が、あるとき偶然、地方の映画館で怪奇映画と、この映画が、2本立ててかかった。小生のお目当ては、もちろん怪奇映画であったが、いつのまにか先に上映された「サウンド・オブ・ミュージック」のとりこになってしまい、怪奇映画など、どこかにぶっ飛んでしまったのであった。(今でも同時に封切られた怪奇映画の名を思い出せないでいる)主演のジューリーアンドリュースの魅力に心が激しく波打ち、全編に流れる名曲の数々に涙腺がゆるみぱなしになり、あげくの果てには、映画館で一緒になって歌い出したのである。(心の中で……)「エーデルワイス」「ドレミの歌」「ひとりぼっちの羊飼い」みな、今も愛されている曲である。

 続・ナイスな映画!!

心に沁みる映画は、つらかったり、悲しかったりしたとき、ふと想いだすものである。感動は人に勇気や希望を与えるものだと信じてゆきたい。そんな想いを与える映画を紹介してゆきます!

「カラー・パープル」ワーナー・ブラザース映画・監督、スティーブン・スピルバーグ。スピルバーグ監督は「シンドラーのリスト」で初めて、アカデミィー賞、作品賞に選ばれたが、本作はそれに勝る人間ドラマを描いた秀作と言っても過言ではない。人種差別や男女差別を真っ向からとりあげ、人間にとって、何が一番大切なのかを、高らかに謳いあげている。ぜひ、見て欲しい名画である。

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