三文クリエイター

自作小説&映画の感想、地域の話題を紹介してゆきます! 

餓鬼狩り (第六十七回) 

自作小説

                     餓鬼狩り   (第六十七回)


 砕け散った硬質ガラスの向こう側の室内に入る。室内は低温に保たれていた。寝台に横たわっている伽羅の体のいたるところに、赤、青、黄色のチューブが差し込まれている。チューブの先端部は、巨石のオブジェを思わせるような機械につながっていた。
 周辺を見てみると、伽羅が横たわる寝台から数メートル離れた場所に、ホルマリン漬けされた奇怪な姿の動物たちの死体が数十体あり、その容器から出ているチューブの先端部もまた、巨石のオブジェを思わせるような機械につながれていた。
 奇怪な動物たちの死体は、遺伝子操作で、そのような形にされたのであろうか。ネットなどの情報媒体で紹介されている羽のないニワトリ、遺伝子組み換えされたトウモロコシを与え続けた結果、ピンポン玉大の大きな腫瘍ができたマウス、赤や緑色に光るオタマジャクシなどの映像を、想起していただければ少しは想像できるであろうか。
 本来のあるべく姿を持たないマウスやイヌやネコ、サルなどの奇怪な生物の死体が、そこにホルマリン漬けされていたのであった。
「僕たちが、こんな実験動物と一緒にされるとはね。世の中も変わったもんだな」
 ナギが言う。
「ナギさま。伽羅は大丈夫でしょうか?」
 琥耶姫が、愁いを帯びた瞳で、伽羅を見た。
 人狼の伽羅は、化身を解いた本来の姿でそこに横たわっていた。人狼の蒜壺伽羅は、ピクリとも動かない。
「ダイジョウブカ? ダイジョウブナノカ、キャラハ?」
 刻が、羽を羽ばたかせて、伽羅が横たわっている寝台の上に乗った。
「強烈な麻酔薬で眠らされているだけだよ……。そこから離れて、いま伽羅を起こすから」
 ナギは、瞳をオレンジ色に光らせた。
 伽羅の体のいたるところに差し込まれているチューブが弾け飛ぶ。ナギが念動力を使い、伽羅の体からチューブを引き抜いたのだ。
「無茶しちゃあいかん! 臓器に直接つながっているチューブもあるんだぞ」
 関川が叫ぶ。
「伽羅は人狼の蒜壺。こんなことでくたばる男じゃあないよ」
 と、ナギが言う。
「しかし……」
 関川にとって、いや組織AHOにとって伽羅は、やっとのことで手に入れることができた貴重な試験体である。死なれて塵になってしまったら、続けてきた実験が無駄になるかもしれない。
「琥耶姫、そいつを放していいよ。あとはこいつで縛り上げるから」
 ナギは、瞳をオレンジ色に光らせた。琥耶姫が、関川を放す。関川が、よたよたとよろめくと、床に無造作に散らかっていた数本のチューブが、うなりをあげて、関川の体を縛り上げた。
「おい、伽羅。いつまで寝ているつもりだ」
 ナギが、伽羅の額に右手の手のひらをあてた。数秒後、伽羅が、鼻から息を吐いて目覚めた。半身を起こし、体のいたるところから流れている体液におののく。
「なんだ? これは」
「人間どもの暴挙……。ここにいる奴らは、君の体にチューブを差し込み、いろいろ調べていたのさ」
 と、ナギが言った。
「おまえは……。那美!?」
 伽羅は、驚愕した。那美が目の前にいる。俺を翻弄し、組織AHOの手に落ちるきっかけを作った女がここにいる。
「おのれっ! 那美。こんどこそ……」
 伽羅は、ナギに跳びかかろうとした。
「おやめ! その方は那美じゃあないよ」
 琥耶姫が、制止した。
「那美じゃあない?」
 伽羅が戸惑う。確かに着ている物も違うし、髪型も違う。那美はいつも淡いクリーム色の胴衣を身に着けているが、目の前にいる女は、派手な赤いレーザースーツを身にまとっていた。
「そのお方は、那美の双子の弟ナギさまだよ」
 琥耶姫が言った。
「双子の弟……、ナギだと!? 女でもないのか?」
 伽羅は、しげしげと目の前のナギだという男を見つめた。
(男? 男なのか……。すると、あの噂は本当だったのか……)
 伽羅は、一部の蒜壺一族の間に流れていた風説を知っていた。一族の裏切り者である那美にはナギという双子の弟がいて、一度、那美と戦ったが、破れ、那美の持つ十種神宝の力によって極異界のどこかに閉じ込められているという噂……。
「那美との戦いに破れ、封印されたっていう話だが……」
「僕が負ける? はっはっはっはははっ」
「なにが、おかしい?」
「僕があんな姉に負けるわけないだろう。十種神宝なしじゃあ何もできやしない姉に……」
「負けて封印されたんじゃあなかったのか?」
「僕はね……、知りたかったのさ。父がなぜ僕に十種神宝をくれないで、僕より劣る姉に十種神宝を与えたのかを……」
 那美とナギの父、千寿は蒜壺一族の頭目だった。が、人である弥生を愛してしまい、人を食することを拒み、狂った挙句、弟である現在の頭目、洪暫の手によって殺されてしまった。千寿は気が狂う寸前、人里に棲むオババを訪ね、十種神宝を那美に授けてくれと頼んでいたのであった。
 ナギは、おもしろくなかった。
 なぜ、父は蒜壺一族に秘宝であり、宝でもある十種神宝を、姉に託したのだろう。蒜壺一族随一の能力を持つ僕こそが、十種神宝を持つべきじゃあないのか? 僕なら、十種神宝に隠されている謎を解き、地上にはこびる人間どもを完全に支配下に置くことができるのに……。
「先代の当主、千寿が十種神宝の力を借りて、俺たちに呪いをかけた。俺たちは太陽の下では生きることができなくなってしまった……。ゆえに那美から十種神宝を奪い、それを使えば、俺たちにかけられた呪いは解け、太陽の下でも俺たちは生きられるという話は本当か? もっとも、なぜ、蒜壺一族の当主がそんなことをしたか。俺にはわからねえがな」
 と、伽羅が言う。
「狂ったのさ。人の女を愛したばかりにくるってしまったのさ」
 ナギがそう応えた。
「千寿が洪暫に殺されたとき、ナギたちは赤子だったんだろう。そのとき十種神宝はどこにあった?」
「オババが隠し持っていた……」
 蒜壺一族創性の頃から生き続けていたいわれるオババもまた、那美、ナギと同じように、太陽のしたでも生きていける蒜壺だった。人を襲って食することもなく、人と同じように米や雑穀、魚などを食べて生活していた。
「封印されたのじゃあないのなら、いままで何をしてた?」
 伽羅が話を戻す。
「人の世界に潜り込み、人間というものをじっくり観察していたよ。なぜ、父や姉、オババが、なぜ人を愛するようになったのを知りたくてね」
 驚いたことに、人間の女“弥生”と蒜壺一族の前当主“千寿”の間に生まれたナギは、しばらくの間人間界で暮らしていたという。人間界で暮らし、人間というものが、どういうものなのかじっくりと観察していたのだ。
「それで、どうだった? 人は価値ある生き物だったか」
「単なる蒜壺の餌である人に愛する価値など見いだせるわけない。人は愚かで下等な生き物さ」
「そうだろうな……。人間なんて……、う、う、うぐっうぐぐ」
 伽羅が口から血を吐き出した。
「無理にチューブを引き抜くからだ……」
 関川が言う。
「琥耶姫、伽羅を介抱してあげなよ。おまえは蒜壺一族の癒士だろう」
 ナギが、目配せをする。蒜壺の医者とも呼べる癒士の琥耶姫は、肩から下げているショルダーバッグの中から瓶を一つ取り出した。瓶の蓋を開け、錠剤を数粒取り出した。
「これを飲めば、劇的に回復するわ」
 琥耶姫が、伽羅に錠剤を与えた。
「快治丹(かいじたん)か……」
 伽羅は、黒くて丸いネズミの糞のような錠剤を喉に流し込んだ。
「さてと……。そこの男、伽羅から得たデーターをこちらにわたしてくれないか」
 ナギが関川に言った。
「断る! やっとのことで得たデーターだ。このままみすみす奪われてしまうくらいなら……」
「消却するか?」
「ああっっ」
「そんなこと、君にはできないよ。君の意識は君のものじゃあなくなるからね」
「なんだと……」
「おとなしく、データーを渡してくれないかい」
 ナギの瞳がオレンジ色に光った。


                      = 第六十八回に続く =




にほんブログ村



スポンサーサイト

PageTop▲

餓鬼狩り (第六十六回) 

自作小説

                      餓鬼狩り   (第六十六回)



 ナギは、琥耶姫、刻とともに地下二階にたどり着いていた。ドアを開け、伽羅が囚われているはずの室内に足を運び入れる。
 なにに使われるか見当もつかな機材と、硬質プラスチックケースにしまいこまれた数十本の試験管が目に入る。なだらかな曲線で,ふちを模ったデスクの上には、地下三階に設置されているホストコンピューターに接続されているパソコンが、十台ほど置かれていた。パソコンのモニターには2次元DNAナノ構造体と、3次元DNAナノ構造体の映像が映し出されている。
 琥耶姫が言う。
「ナギさま、これは一体何なのじゃ?」
 その映像は、極異界に棲み、人を食するときだけ現界にくる琥耶姫には、わかるはずのない映像だった。
「DNAのナノ構造体……。大方、伽羅の細胞からゲノム情報を取り出し、僕たちの身体の秘密を解明しようとしているんだろうよ」
 ナギがパソコンのモニターを指で弾いた。
「ゲノム情報!? なんじゃ、ゲノム情報とは?」
「ゲノム情報というのはね。生物の身体を造りあげるために必要な遺伝子一セットのことだ」
「遺伝子? 遺伝子とはなんじゃ? ナギさまが何を言っているのか、ちぃーともわからん?」
 琥耶姫は頭を二度、三度、大きく振った。
「分からないかい? 刻、君は?」
「ワタシニモ、ワカラナイ。イデンシトハ、タベモノカ?、ソレトモ、ノムモノカ?」
 カラスの蒜壺、刻がとんちんかんな受け答えをする。
「そのどちらでもないよ」
 ナギは、噴出しそうになった。
「ジャア、ナンダ?」
 と、刻。
「なんだと言われてもねえ。僕があれこれ説明しても、二人には理解できないかもしれないし……」
 平安時代に生を受けた琥耶姫と刻。本能のおもむくままに人を殺し、その肉を食してきた二人の蒜壷に最先端の生物化学の話をしたところで始まらない。混乱するだけだ。
「そこの二人に、わしから説明をしてやるかね」
 唐突にドアを開け、ナギたちがいる室内に入ってきた男がいた。
 ナギ、琥耶姫、隻眼のカラス刻が、反射的に振り向く。ナギが怖い顔をして、その男を睨み付けた。
 男はよれよれの白衣を着ていた。服装に無頓着なのだろう。白衣はところどころに黄色い染みがあり、ズボンには大小合わせて四つのほころびがあった。
「怖いなあ~那美と瓜二つの顔をして、そんな怖い顔をしないでおくれよ」
 男はナギたちから目を逸らした。
「誰だ? おまえは」
 ナギが誰何する。
「わし? わしはこの研究施設の責任者だよ」
 関川という初老の男は後ずさった。琥耶姫、刻、ナギを目の前にしておののいているのだろう。左手の指が小刻みに震えている。
「逃げずに、ここに留まっているとはな」
 と、ナギが言うと、琥耶姫が、赤い舌をチロチロ出しながら、
「命がほしくないと見える。早速、わらわの胃の中に収めようかや」
 という。
「ハラヘッタ。オレ、コイツ、クウ」
 琥耶姫の肩に止まっていた隻眼のカラス刻が、羽をばたつかせた。
「まあ、待て。殺されるかもしれないのにここに留まっていたのにはなぜだ? それなりの理由があるんだろう。なぜ、ここにいた? 僕たちがここに来ることは分かっていたはずだろう」
 ナギが、関川を再び睨みつけた。
「わしは……」
 伽羅の細胞組織を調べて、蒜壺一族の体の秘密を探っていた関川は、蒜壺一族からも直接身体のことを聞きたかった。自分たちの体のことだ。くわしいことは聞けないかもしれないが、秘密の一部を探り出す発端になるかもしれない。
 他の蒜壺一族の細胞も欲しい。複数の蒜壺一族の細胞が手に入れば、解明できない蒜壺の謎に、一筋の光明がさすかもしれない。
「そこに横たわっている伽羅を調べて、何が解った? 徹底的に調べたんだろう」
 ナギが、硬質ガラスの向こう側、寝台の上に横たわる伽羅を見ながら言った。
「ああっ、最先端の科学で調べるだけ調べた」
 関川がそう答える。
「それで、何が解った?」
「なにもわからんさ。細胞の一つ一つを徹底的に調べたんだがね……」
 伽羅の身体を調べた関川たちが、一番気になっているおのは、右胸の脳細胞と酷似している器官だった。。関川をはじめとするAHOの研究者たちは、この器官の謎を解き明かすことができれば、あるいは蒜壺の体の秘密が解き明かされることができるかもしれないと考えていた。
 が、調べれば、調べるほど、謎は深まるばかり。
「僕たちの体の秘密を調べて何が知りたい?」
 と、ナギがいう。
「すべてだ。なぜ、君らは怪物から人間体に化身できる? 猛獣をしのぐ筋肉と運動神経は、どうやって培われた? 超能力としか思えない様々な力はどこから来る?」
 関川の探求心は、富や名声欲にかられたものではない。真理を求める科学者としてのそれだ。その思いが関川をここに留どませているのだろう。
 熱弁をふるう関川は、おそれを知らない男に変身しているかのようだった。
「それを知りたいために、危険を冒してここに残ったわけだろう」
「そうだ。君らは知っているんじゃあないのかね。蒜壺の体の秘密を」
「知っていると言ったら?」
「た、頼む、教えてくれっ。このとおりだ」
 関川は、ナギたちに頭を下げた。
「くっくっくっ……」
 ナギが不敵にも笑った。
「なにがおかしい……」
 関川が、ナギに不審の目を向ける。
「おかしいよ。僕らが敵である君らに蒜壺の体の秘密を教えるとでも思うのかい? たとえ知っていても教えるわけないだろう」
「知っているのか! 」
「知っていても教えるわけにはいかないと言っているだろう。それよりも、伽羅の体を徹底的に調べ上げたんだろう。そのデーター、こっちに渡してくれないか」
「渡すわけにはいかん。あれは貴重なデーターだ」
「蒜壺一族のみ攻撃するウイルスを作るためにか?」
「なぜ、そのことを?」
「そんなこと、誰に聞くまでもない。あんたら人間の性(さが)は、僕らが一番わかっている。だってあんたらは、僕らの食べ物だからね」
 ナギは琥耶姫に目配せを送った。琥耶姫が関川の後方に回り、彼を羽交い絞めにした。
「命だけは助けてやるよ。あんたのその勇気に免じて……」
 ナギは、そういうと硬質ガラスを睨みつけた。ナギの瞳がオレンジ色に輝く。ナギは腕を交差させた。硬質ガラスにひびが入る。
「念動力か……」
 琥耶姫に羽交い絞めにされている関川が呟く。
 硬質ガラスが、痛烈な破壊音とともに崩れ去った。

          
                 = 第六十七回に続く =
  
PS、 忙しさにかまけて、前回から一か月以上,空けてしまって、どうもすいません。待っていた人、ありがとうございます。

 
にほんブログ村




PageTop▲

呑兵衛横丁と、かまりば! 

エリア・トピックス

   釜石漁火酒場~かまりばに行ってみた 

   震災前(東日本大震災)に、市の中心部に呑兵衛横丁という飲み屋街が
   ありました。
   排水溝に丈夫な板を敷き、その上に店舗を構えた飲み屋街で、
   よく製鉄所の従業員や役所の職員、出張で釜石にやってきたサラリーマン
   たちが気軽に入れる飲み屋ということで利用していました。

   この飲み屋街。陰では『親不孝通り』とか『どぶ板通り』とか言われたことも
   ありますが、釜石の人たちに愛されてきたことは、まぎれもない事実で、
   震災で、跡形もなく流されてしまった時は、多くの市民が悲しい思いを
   しました。

    呑兵衛横丁 釜石
       ‘震災で流される前の呑兵衛横丁’

    その後、鈴子町に仮設の飲み屋街が建てられました。
    名前も、そのまま受け継ぎ、新しい‘呑兵衛横丁’として、
    今でも愛され続けています。

呑兵衛横丁 鈴小
            ‘鈴子町の呑兵衛横丁’
    
    今年に入ってから(1月27日)に、市の中心部に
    再び、活気を取り戻せと言わんばかりに、かまりばという
    飲み屋街がオープンしました。

  かまりば1

  当初は、6店舗でグランドオープン。4月下旬まで残り6店舗が
  順次オープンされてゆきます!

  かまりばテナントは次の12店舗です。
   やっこ、助六、飲みすぎ、荻、あすなろ、魚貞食堂、よしよし、
   京花、BEC`K、神威、三陸パスタ(仮)、小太郎


   かまりば 地図

   釜石の新しい観光拠点になるように切に願います!

にほんブログ村 地域生活(街) 東北ブログ 釜石情報へ
にほんブログ村

PageTop▲

餓鬼狩り (第六十五回) 

自作小説

                        餓鬼狩り   (第六十五回)

「頭の足りないこいつらでも、陽動作戦ぐらい使えるのよ」
 と、那美が言った。
 疾行、神通、食毒の餓鬼三種のうち、リーダー格でもある疾行は、敵を欺くため、神通、食毒らの餓鬼群を、敵の目前に出し、自らは見えないところから那美たちを襲おうとした。
 が、那美には、通用しない。
 那美は、一匹目の疾行を葬ると、光破剣を自由自在に操り、次々と襲いかかってくる疾行を倒して行く。疾行は、筋肉の塊のような脚で飛び跳ね、那美の背後をつこうとするが、疾行ごときに遅れをとる那美ではない。風のごとく迅速に動き、瞬く間に五匹の疾行を、光破剣で真っ二つに斬り割いた。
「神通という餓鬼は、持っている大金槌を時々投げつけてくるから、それに気をつけて」
 那美が言った直後、二メートルはあると思われる大金槌が三本ほど宙に舞い、野村たちを襲った。野村、室緒、高橋たちがそれをかろうじてよける。
「おい、おいおい。あんなの喰らったらひとたまりもないぞ」
 高橋が、怯える。いや、態度には表さないがそこにいる誰もが怯えていただろう。
 無理もない。大金槌の重量は一トンを超えているだろう。回転しながら宙を飛び、組織AHOの精鋭チームを襲った大金槌は破壊のために生み出されてきただけの怪物のようでもあった。
「食毒の武器は、炎の短剣と氷の短剣よ。食毒の頭上に、剣が出たら。迷わずそれを破壊してください」
 那美が、そう指示を出す。投げつけられた大金槌のもたらした破壊のすさまじさに慄いている野村たちは、那美の言葉に、うなずいた。
 部隊を指揮する野村が言う。
「炎の短剣と氷の短剣!? おいおい、こいつら本当に、Bシリーズの蒜壷かよ。陽動作戦を使ってくる疾行といい、大金槌をぶん回す神通といい、とてもBシリーズの蒜壷たちとは思えねえな」
 そう毒づくた野村に、室緒が、
「野村さんは、身長五十メートルを越す餓鬼と戦ったことがありますか?」
 と、言った。
「身長五十メートルを越す餓鬼!? 食吐のことか……。本部で資料を見せてもらうまで、そんな巨大な餓鬼がいること自体信じることができなかったが、実際の映像を見せられると信じないわけにはいかんな……」
「僕は、あの時味わった恐怖を、一生忘れることができません」
 室緒が、初めて戦った餓鬼は、身長五十メートルを越す巨大な餓鬼‘食吐’だった。食吐を目にして、室緒は何もできなかった。
「おまえたちが、初めて戦った餓鬼が、あの食吐なら、こいつらごときでビビっちゃあ嗤われるな……」 
 野村が自嘲ぎみに言う。
「誰も、野村さんを笑っていませんよ。とにかく今は、目の前の敵を倒すだけです。……こういうふうに」
 室緒のグロップXXXが、飛びかかってきた神通の眉間を撃ち抜いた。餓鬼たちとの戦いに馴れてきたのだろう。室緒は、襲ってくる神通の群れを次々と屍に変えてゆく。高橋も室緒に続くとばかりに散弾銃使用に変えたグロップXXXで、神通の群れを討ち果たしてゆく。
「彼ら、だいぶサマになってきましたね」
 野村の部下が、野村に言った。
「訓練したかいがあるというものだ。おまえも負けるなよ」
「はい」
 野村の率いる精鋭部隊は、少しづつ敵を追いつめて行った。
 神通の群れが大金槌で、室緒たちを翻弄している時、食毒の群れが頭上に両手をあげた。食毒の群れの頭上に炎の短剣が、一匹につき、四、五本現れる。
 那美が叫ぶ。
「光破剣、円風斬!」
 那美は宙に跳び、光破剣を水平に振った。光破剣の刃先からブーメランにも似た光の刃(やいば)が次々と現れ、宙に浮かんでいる食毒の炎の短剣を粉砕してゆく。
「ぼやぼやしない。いまよ、食毒を倒して」
 野村、室緒らは那美の指示を受け、グロップXXXの弾丸を食毒の群れに対して、ぶっぱなした。
 脳漿を飛び散らして息絶える食毒。胸の野球ボール大の風穴をあけられて崩れ落ちる食毒。脇腹を半分ほど、グロップXXXの弾丸にえぐられて内臓を飛び散らす食毒……。
 食毒の群れは命の灯を消され溶け出してゆく。
「食毒はね、連続して、宙に短剣を造り出すことはできないの」
 那美が、疾行を斬り伏せながら言う。
「だから、短剣を造り出した時がチャンス」
 那美の光破剣が、また一匹、疾行を斬り伏せる。
「那美さん、神通、食毒らは、俺らでも倒せるが、あの疾行だけは……」
 と、言う野村。
 事実、野村たちは疾行に苦戦していた。二、三人の仲間が疾行の手によって倒されている。
「疾行の身体の硬さ鋼鉄なみ。大地のヌなみだわ」
「我々の武器では倒せないというのですか?」
「倒せる。疾行の弱点は、腹にある大きな口。そこを重点的に攻めて」
「やってみましよう」
 野村の指示に、室緒たちは各々が持つ銃器のセンサー・サイト(識別照準器)のハッチをあげた。狙いを疾行の腹に合わせる。
疾行の群れが野村らの意図を感じ取った。疾行は逃走を図ろうとする。疾行の群れに、銃弾の雨が降り注いだ。銃弾の雨は、逃げる疾行の位置を予測していてかのように、腹にある口に吸いこまれるように命中していった。
「やるじゃない」
 那美は、右手の親指を立てた。
「ここは俺たちに任せて、那美さんは地下二階に急いでください!」
 と、野村が言う。
「わかったわ。ここはたのむからね」
 那美は、群がる餓鬼群を斬り割きながら、下に降りて行った。


                     = 第六十六回へ続く =







PageTop▲

餓鬼狩り (第六十四回) 

自作小説

                      餓鬼狩り   (第六十四回)


《一度、隣の室(へや)に撤退してください》
 呂騎が、メディカルセンターにいる組織AHOの職員全員にテレパシィーを送る。
 乱戦になった現状では、数が多い餓鬼群に分がある。組織AHOの職員たちは強力な武器で、襲ってくる餓鬼群を押し返そうとしているが、至近距離の戦闘では、まず勝ち目がない。戦闘能力が秀でている餓鬼群が次第に優位にたち、死を恐れない餓鬼の群れが、組織AHOの職員を、ひとりまたひとりと葬って行っているのであった。
「どうやって撤退する? この状況では動きがとれない」
 荻が言う。
《私の額には、那美さまから預かった生玉の勾玉と品物比礼の勾玉がはめ込まれています》
 呂騎の額に、緋色(あけいろ)の勾玉と紅梅色(こうばいしょく)の勾玉があった。
《生玉は生命力の源の勾玉、品物比礼は邪を払う勾玉……。みなさん、眼をつぶってください!》
 呂騎は、ひときわ高く宙に跳んだ。呂騎の身体が白く光る。とてもまともに見ることができない。爆発が起きたような光とは、このような状態のことを言うのだろう。事実、光り輝く呂騎の姿を見た十匹ほどの餓鬼が、一瞬で失明していた。
 呂騎が使用した品物比礼は、すべての邪を払う十種神宝である。邪悪なものは、品物比礼を身に着けた者に決して触れることはできず、触れると、光を発して、そこから溶け出してしまうのである。
 呂騎は、品物比礼のこの力を応用し、自らの身体を光らせることで、餓鬼群を戦意を、一瞬で喪失させたのだった。
 ただ、品物比礼のこの応用の仕方は、生命力の源である生玉の力を借りなければ使うことができない。生玉の力を借りずにこの力を使うと、餌非一派である呂騎も多大なダメージを負うことになる。餌非一派である呂騎も蒜壷一族に違いないのだから……。
《さあ、早く隣の室へ》
 呂騎は、荻をはじめとする組織AHOの職員を隣の室へ退去させた。

 二百の数を数える餓鬼群を、極異界から地上に降ろし、組織AHOの研究施設を大混乱に陥れたナギは、同じ蒜壷一族である琥耶姫、刻とともに組織AHOの研究施設地下一階にたどり着いていた。
「ナギサマ、ワタシ、モトノスガタニモドル」
 と、刻が言う。
「そうだな、もうその姿でいる必要はない」
 ナギが微笑んだ。
 刻の本来の姿は隻眼の鴉の蒜壷である。刻は琥耶姫が生成する化瑠魂を使って、幼い少女に化身していたのだが、その必要はもうない。本来の姿に戻った方が、おのれの能力を最大限に生かせるのである。
 刻が人間の姿に化身するために使った化瑠魂とは、蒜壷一族の癒士琥耶姫が生成する赤い玉の劇薬である。蒜壷一族の中には、伽羅や雁黄のように自分の意志で人間に化身できる蒜壷もいるが、琥耶姫や刻のように、自分の意志だけでは人間の姿に化身できない蒜壷もいる。蒜壷一族の癒士である琥耶姫は、長い年月をかけ、人間に化身できない蒜壷も人間に化身できる劇薬‘化瑠魂’を造りあげた。
 化瑠魂で幼い少女の姿に化身していた刻の身体から、黒い霧みたいなものが噴出した。黒い霧は、刻の身体全体を覆い、幼い少女がいずことなく消え、かわりに隻眼の鴉が現れた。
 偵察を索敵を得意とする蒜壷、刻が本来の姿に戻ったのである。
「ナギサマ、テイサツ、シテキマス」
 と、言う刻。刻は宙に羽ばたいた。
「待て、刻! ここの設備は壊れていない。無闇に動き回るとやられるぞ」
 と、ナギが言う。
 この研究施設に侵入したときからナギたちは、天井から降りてくるレーザー砲や、通気口から噴霧される神経ガス、側面の壁から突き出される鋭利な針などに悩まされてきた。組織AHOが誇るこのN島の研究施設には、侵入者から施設を守るため、様々な防御設備が施されているのである。
「透視してみる」
 ナギは両手を組んだ。ナギの瞳が怪しく光り。身体がオレンジ色に輝く。
「……この通路の五メートル先にレ―ザー砲が隠されている。数は二機。通路の左右に四つほどある通風孔にガス管が仕込まれている。恐らく神経ガスか、催涙ガス用のガス管だろう。落とし穴はなく、前方八メートル先に研究実験室に通じるドアがある。地下二階に行くためには、その室に入らなければならない」
「また、レーザー砲とガスかえ? それだけ」
 琥耶姫が言う。
「いや、研究実験室に人がいるよ」
 と、ナギが応えた。
「人? 武装したここの警備員かえ?」
「白衣を着ているから、警備員ではないな。ここの科学者どもだろな」
「科学者かぇ。非戦闘員どもじゃな」
「非戦闘員とはいえ、手に持っている武器は強力なものだ。侮ってはいけないよ」
「ナギ、R20トイウ、ロボットハ、イナイノカ?」
 刻がナギに訊ねた。
「R20? あのガラクタか。ちょっと待ってて……」
 ナギは、再び透視をした。
「いない……。R20はここにはいない」
 ナギは胸の前で、両手をクロスした。透視した後、サイコキネシスを使う気でいる。
「まずは、ここの防御設備を僕の衝撃破(サイコキネシス)で」
 ナギの放った衝撃破は、通路に仕掛けられているレーザー砲やガスの噴出設備を次々と破壊して行く。
「そこのドアから、中に入るけれど、僕から離れたらダメだよ」
「あい……」
 琥耶姫と刻が、ナギの背後に陣取った。
 ナギは、特殊な空気の膜を張った。敵の攻撃から身を守るための膜が、三人を包み込む。ナギが衝撃破で、通路と研究施設を結ぶドア開けた。室は、照明が落とされていた。コンピューターなどどの機械類のシグナルが、チカチカと点滅しているのが目に入る。低くうなるモーター音が、ナギたちの神経を逆なでる。気のせいか室の名kは湿気をおびているような感じがした。
 ナギたちが室に入ると、物陰に隠れていた科学者たちが、ナギたち目がけて、ボルト式散弾銃にも似たグロップ3Sをぶっ放した。
「やれやれ、芸がないこと……」
 特殊な空気の膜に守られたナギたちは、弾丸が飛び交う室の中を悠然と歩いてゆく。


 ナギを追って、組織AHOの研究施設に入り込んだ那美は、マルハチが生い茂る密林から、組織AHOの研究施設へ帰還した野村隊長らと遭遇していた。野村とともに風のイ、大地のヌと戦った室緒、高橋もその中にいるが、負傷した村中の姿は見えない。 
「呂騎は?」
 野村が那美に問う。
「呂騎は、メディカル・センターに行ったわ。負傷した警備員たちを守るために……。私は、これからナギたちを追って下に向かう」
 十種神宝のうち浮遊能力を持つ足玉を使い、呂騎とともに組織AHOの研究施設の屋上に降り立った那美は、各階で群がる餓鬼群を葬りながら、ここまで来ていた。那美は、相棒である呂騎に、十種神宝のうち、生玉と品物比礼を貸し与えると、呂騎を五階のメディカルセンターに残し、一人、ナギを追って、施設の一階まで辿り地いていたのである。
「司令室からの情報によると、ナギという青年の蒜壷は、超絶サイキッカーという話しだが、どんな奴なんだ」
 と、野村が言う。
「ナギは文字どうり超絶サイキッカーよ。コンクリートの壁をも破壊する衝撃波を使い、人を意のままに動かすテレパシィーを駆使し……」
 那美が、そこまで言った時、階段に、大金槌を持った神通の群れと、黒衣の着物を着た食毒の群れが現れた。
 宿敵である那美を見つけて喜んでいるのだろうか。神通、食毒の群れは咆哮をあげている。ここに来るまで多数の仲間が那美によって殺られたことなど、何とも思っていないようだ。
「数が多いわね……。油断しないでね」
 那美が野村たちに言う。
「分かってるよ……。司令室からの情報によると、餓鬼の種は三つのはずだが……」
 現れた餓鬼群の中に、餓鬼‘疾行’の姿が見えない。
「疾行は……。ここから襲ってくる」
 那美は右側の壁に光破剣を突き刺した。壁が崩れ、崩れた壁の向こうから、光破剣に刺され、息も絶え絶えになった疾行が現れた。現れた疾行は蒸気を発して溶け出した。


                    = 第六十五回に続く =





PageTop▲

Menu

プロフィール

夜の夜中に吠えたり、自作小説を発表したりしているちょっとおかしな野郎です!

パワーミツオン

Author:パワーミツオン
FC2ブログへようこそ!

故郷を愛していますー。よろしく

ナイスな本!

古今東西、感銘を受けた小説を紹介して行きます。(不定期)

       

「竜馬がゆく」司馬遼太郎・著 本好きの人間なら、一度は読んでおきたい誰もが絶賛する名作である。小生も、高校の時に、この本で出会い、もう七回も読み込んでいる。が、なぜか、飽きない。江戸末期の人間たちが、生き生きと描かれており、読めば読むほど味が出てくるのである。日本男児なら神棚にあげておきたい名作である。

 エキサイティングな本!

謎解きの面白さ、ストーリーの奇抜さに興奮した一冊である!

「千年王国のしらべ」 世界の奇跡を調査する、『奇跡調査官』シリーズの一冊。 この千年王国のしらべは、最後の最後まで謎が満ち溢れている、シリーズ屈指の名作である。

続・エキサイテイングな本!

巧みなストーリー構成と、凝った演出で魅せる本を紹介します!

「クリムゾンの迷宮」 ご存じ、破竹の大活躍をしている貴志祐介氏の珠玉の一冊である。貴志氏の作品は、どれも素晴らしいものばかりだが、その中の一冊と言われたら、迷わず、この本を差し出すだろう。

  感動した本!

読んでゆくうちに、感動して涙を流してしまった本を紹介します!

「夢をかなえる象」 この本は自己啓発の本なのだが、ちまたにあふれている独善的な啓発の本ではない。神様であるガネーシャと、僕の、ユーモアたっぷりのかけあいは、最後のガネーシャの言葉「成功だけが人生やない、理想の自分をあきらめるのも人生やない。ぎょうさん笑うて、バカみたいに泣いて……」に、つながる。お別れの時のガネーシャの言葉には、不覚にも涙を流してしまった。

ナイスなミステリー

いまやミステリーの世界は、大幅にその範疇を拡げ、社会派ミステリーや青春ミステリー、ユーモアミステリーに医学ミステリー、警察内部などを告発するミステリーなど、さまざまのものが、溢れています。その中で、面白かったと思うミステリーを紹介します!

  

「パラドックス学園 ~開かれた密室」 作・鯨 統一郎 この物語はパラレルワールドをモチーフにした快作である。こちらの世界で、超がつくほど有名な作家が登場人物として次々出てくる。シャーロック・ホームズの産みの親、コナン・ドイル、アルセール・ルパンの作者、モーリス・ルブラン、名探偵ポアロを世に送り出したアガサ・クリスティー……。それらのミステリ小説界の大御所たちが密室で起こった殺人事件を解決するために、奔走するのである。 さて……、ミステリ界の大物ジョン・ディクスン・カーを殺した犯人は? 犯人は、まったくもって意外な人物である。パラレルワールド舞台にした小説だから、成しえたトリックなのだが、これを推理小説と言ってよいものだろうか。 その判断は、読んだ人に任せるしかない。

続・ナイスなミステリー

おもしろかったと思われる、エンターメントに溢れるミステリーを紹介します!

   

「アリアドネの弾丸」 海堂 尊・著 (宝島社) 海堂氏といえば、第4回『このミステリーがすごい!』大賞で、見事、大賞の栄冠を勝ち取った作家である。大賞を受賞した「チーム・バチスタの栄光」はテレビドラマや映画になり、世間から注目され、テレビも映画も本も大ヒットしたのであった。この本「アリアドネの弾丸」は、チーム・バチスタのデコボココンビ、行灯こと田口と厚生省の火喰い鳥、白鳥がまたもや出てきて大活躍する推理物である。このシリーズは「チーム・バチスタの栄光」から始まって、「ナイチンゲールの沈黙」「ジェネラル・ルージュの凱旋」、「ジェネラル・ルージュの伝説」、「イノセント・ゲリラの祝祭」そして、この「アリアドネの弾丸」で6冊目である。6冊の中でどれか一つ読めと言われたら、迷わず、この「アリアドネの弾丸」を推薦しまーす。そして、シリーズ最終作になる「ケルベロスの肖像」残念ながら、まだ未読ではあるが、期待を裏切らない、デキになっていると思う。

 人気作家の本!

ベストセラーを次々と生み出す人気作家の本を、毎月1冊の割合で、取り上げてゆきたいと思います!

 

「永遠の0」 百田尚樹・著  いま、話題になっている本である。(H26,1)文庫本で350万部という文庫本で一番売れた本でもある。おいおい、この出版不況といわれる現在、どうしてそんなに売れるんだ? と、いう疑問がふつふつと心の中に起こり、本屋に行って買ってきた。買って、直ぐ読みたかったが、この小説を原作にした映画もやっていたので、まず、映画から観てみた。一言で言って、大変良い映画であった。一緒に行った友人が「これからの人生を変えるかもしれない映画だった」と言っていたから、感動したのは、小生だけではないようである。で、原作を読んでみる。第二次大戦中、活躍した0戦という戦闘機をモチーフにした秀作である。決して読んで損はしない。一年に一度は手にして見たい小説であった。  

 ナイスなマンガ!

人を夢中にさせる本は、小説だけとは限りません。時を忘れ、無我夢中で読んだマンガ本を紹介します!

  

「仮面ライダー スピリッツ」(全16巻)原作・石ノ森章太郎、漫画・村枝賢一  原作の石ノ森章太郎版、仮面ライダーを、よく知らない世代でも、十分楽しめる作品になっている。幼い時、仮面ライダーと接した世代には、当時の格好よくて、優しいライダーがそこにいる。仮面ライダーを描いた漫画は、ちまたにあふれているが、読んでいて、涙がでるほど恰好いいライダーが、描かれている本は、この本だけだと言っても過言ではない。 「滝、今夜は俺とおまえでダブルライダーだな」 本郷が、言った第一巻の名セリフは、当時、ライダーに憧れた、すべての者たちの心に響きわたる。

続・ナイスなマンガ!!

なんか、こう疲れていても、時間を無駄にしたくないとき、無性にマンガを読みたくなる時があります。そんな、ひとときの清涼剤になってくれたマンガを紹介します!!

   

「悪魔くん千年王国」(全)ちくま文庫。著・水木しげる。NHK朝のテレビ小説「ゲゲゲの女房」でまた一段と有名になった漫画家、水木しげる氏の本である。現在、市場に出ている「悪魔くん」の名を冠したマンガ本は、水木氏が貸本屋時代に描いた「悪魔くん」、少年マガジン版「悪魔くん」、少年ジャンプに連載された、この「悪魔くん千年王国」の3つである。(コミックボンボン版、コミックBE版は除く)この「悪魔くん千円王国」は、水木氏が諸々の事情で中断した貸本屋時代の「悪魔くん」を完成させた形で描いている。(小生は、そう思うが、みなさんはどうですか?)千年王国をつくるために、家庭教師の身体を乗っ取り、自分の使徒にするやり方には、少々疑問に思うが、何度でも読み返してみたい本ではある。

 ナイスな映画!!

心に残った映画、わくわくはらはらした映画、涙を流してしまった映画を紹介してゆきます!

   

「サウンド・オブ・ミュージック」1965年公開。20世紀フォックス提供。この映画はミュージカル映画である。小生、この映画を見るまでは、ミュージカル映画に関心がなく、もっぱらSF映画やら、怪獣映画ばかり観ていた。が、あるとき偶然、地方の映画館で怪奇映画と、この映画が、2本立ててかかった。小生のお目当ては、もちろん怪奇映画であったが、いつのまにか先に上映された「サウンド・オブ・ミュージック」のとりこになってしまい、怪奇映画など、どこかにぶっ飛んでしまったのであった。(今でも同時に封切られた怪奇映画の名を思い出せないでいる)主演のジューリーアンドリュースの魅力に心が激しく波打ち、全編に流れる名曲の数々に涙腺がゆるみぱなしになり、あげくの果てには、映画館で一緒になって歌い出したのである。(心の中で……)「エーデルワイス」「ドレミの歌」「ひとりぼっちの羊飼い」みな、今も愛されている曲である。

 続・ナイスな映画!!

心に沁みる映画は、つらかったり、悲しかったりしたとき、ふと想いだすものである。感動は人に勇気や希望を与えるものだと信じてゆきたい。そんな想いを与える映画を紹介してゆきます!

「カラー・パープル」ワーナー・ブラザース映画・監督、スティーブン・スピルバーグ。スピルバーグ監督は「シンドラーのリスト」で初めて、アカデミィー賞、作品賞に選ばれたが、本作はそれに勝る人間ドラマを描いた秀作と言っても過言ではない。人種差別や男女差別を真っ向からとりあげ、人間にとって、何が一番大切なのかを、高らかに謳いあげている。ぜひ、見て欲しい名画である。

アマゾンさんの広告です!

オンライン小説のサイトです!

飛ばすな80くん格言集

今日の格言

黒ひげ危機一発のコアラ版です!

MMOタロット占い

時計付きタロット占いです!

最新記事

愛しきアナログ・ゲーム その1

子供の時、夢中になったゲーム(TVゲームは除く)を紹介しまーす! いまでも人気があるゲームたちのなので、容易に手に入れることができます。

  

「ウノ」 カード・ゲーム 子供のころ、トランプに飽きたとき、誰かがクラスに、この“ウノ”を持ってきて、おおいに盛り上がった経験がある。ルールも簡単で、色鮮やかなカード・ゲームは、修学旅行のバスの中のゲームの定番となってしまった。

愛しきアナログ・ゲーム その2

ボードゲームには、テレビゲームでは決して得ることができない楽しみがある。子供のころは、新しいボードゲームがやれたら、その日一日はバラ色に包まれたものである。

  

「モノポリー」世界大会が開催される大人気のボードゲームである。小学生のころ、このゲームをやりたいためにそろばん塾をさぼったときがあった。

愛しきアナログ・ゲーム その3

みんなでワイワイ、がやがや、楽しくなるパーティーゲームを紹介します!

   

「ピット」 ルールもいたって簡単! 「チン」とベルを鳴らし、9枚のカードを素早くそろえた人が勝ちというもの。いっせいに、カードを9枚、揃えようとするので、盛り上がりかたは半端じゃあない。もりあがって「うるさい!」と、近所から苦情が来た時があった。

ブログ村で、go! 

足あと

アルファーポリス・ランキング

カウンターだよ!

現在の閲覧者数:

検索フォーム

ブロとも申請フォーム